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抗日戦の真の勝者はだれか?

今から6、7年ほど前の、まだ、日中友好が死語になっていなかった時代、仕事の関係で中国の地方都市に良く出張したものだ。

どこに行っても、ホテルはバカでかく、豪華なものであったが、外に出て多くの人通りでにぎわう繁華街の裏に入り込むと、そこは正に別世界であった。

ゴミは至る所に散乱し、建物はボロボロで全くメンテをした形跡が無く、良くこんなところに住んでいられるなと感心したものだ。

一番閉口したのが、市内を流れる川から漂ってくる悪臭だ。日本が公害で苦しんでいた70代ですら、こんなに汚く、臭くはなかったと感じるほど、川の水は墨汁のように真っ黒で、思わず鼻をつまんでしまうほどの臭さなのだ。

デパートやスーパーに行くと、沢山の商品が所せましと並べられていたが、電気製品にしろバッグにしろ、ほぼ100%、パクリのコピー商品であった。あの、Windowsのコピーまでもが、格安の値段で堂々と売られているのには驚いたものだ。

今、日本では中国人観光客の爆買いが話題になっているが、中国国内では本物が売っていないのだから、観光そっちのけで買い出しに走るのは無理からぬものがあるのだ。

ホテルのロビーでは、お決まりの大規模マンション開発計画の展示に合わせて販売が行われており、不動産投資が活況を呈していることが垣間見られ、日本のバブル時代をなつかしく思い出したものだった。

ホテルの部屋でテレビを付けると、連日、多くの時間を費やして抗日戦の映画が放映されていた。筋書はたいてい、日本軍がいかに中国人民に残虐行為を行い、それを、共産党軍がいかに勇敢に戦って懲らしめ、撃退したかを繰り返し強調するものであった。

最初の内は、物珍しさもあって暇つぶしに見ていたが、どれもワンパターンなので飽きてしまい、全く見なくなった。

年から年中、同じような宣伝番組を繰り返し見せられて、よくも飽きないものだと妙に感心したものだ。

中国人の日本への渡航が制限されていた時代は、日本人や日本のことが良くわからないため、反日宣伝はそれなりの効果はあっただろうが、年間200万人以上もの中国人が日本を訪れて、真の姿を見聞きし体験している今日、殆ど効果がないだけでなく、逆に、政府が行っている反日宣伝のテダラメさを暴露するものであり、逆効果なのではないだろうか。

そんな訳で、中国に出張すると、街を散策しても見るものはなく、買い物もニセモノばかりなので買うものも無く、テレビもつまらないので時間をもてあまし、仕事が終われば早々に帰国したものだ。

ところで、今年は、抗日戦勝利70周年を迎えるそうで、9月に軍事パレードも含め、大々的に行うそうだ。

中国政府にすれば、自らの正統性を強調し、戦勝国であることや軍事力を世界に誇示するためには、格好のチャンスと踏んでいるのだろう。

また、台湾でも、「抗日戦勝利70年」を記念して軍事パレードを行うべきだとの議論が浮上している。

その理由は、「抗日戦の主役は中華民国の国軍であり、共産党軍が戦ったのは後方と辺境のゲリラ戦だけであり、脇役にすぎないことを明確にすべきだ」と言うものである。

すなわち、はたして、共産党軍は抗日戦の勝者であり、共産党中国は、戦勝国であると誇れるほどのことをしたのであろうか?という問題提起である。

そう言えば、インパール作戦は、連合国による中国に対する援助を遮断するために行ったものであるが、日本軍はこの補給路を「援蒋ルート」と称し、「援毛ルート」とは言わなかった。

また、関東軍は、毛沢東が率いる共産党の軍事組織八路軍を「匪賊」扱いし、せいぜいゲリラ戦に毛の生えた程度のものとしか捉えていなかった。

中国への配慮からなのか、台湾の軍事パレードの実現は中々難しそうだが、常々、中国は日本に対して、「歴史を直視せよ」と要求しているのであるから、「人の振り見て我が振り直せ」ではないが、抗日戦における共産党軍が果たした役割を、史実に照らして直視すべきではないだろうか。

もし、それを行わないのであれば、南京事件を30万人の大虐殺と主張する一方で、文化大革命における死者は2,000万人以上、天安門事件における死者は、天安門広場で1万人程度、それ以外の場所で2万人程度といわれているにも関わらず、こうした都合の悪いことには一切口をつぐんで、一方的に日本を非難するのは、正に、片手落ちと言うものであろう。

「面々の蜂を払う」、他人のことをとやかく言う前に、まず自分のことを省みるべきであろう。それが出来ないのであれば、「二重基準」であり、中国共産党に歴史云々を語る資格はないのだ。

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