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G20で集中砲火を浴びた中国

G19:あーたーね(森繁調)、兵器をこれみよがしに見せびらかして悦に入っているけど、そんなことしている暇とお金があるなら、もっと経済・金融政策をしっかりしなさいよ。おかげで、こっちは巻き添えをくって大迷惑をしてるんだぜ。

中国:そんなことは分かってるよ。こっちだって一生懸命やってるんだ。そもそも、株価が暴落したのは、米国が利上げなんて言い出すからだ。文句があるなら米国に言えよ。

G19:自分のことを棚に上げて人に責任を転嫁するんじゃねぇよ。だいたい、株価が暴落したからと言って、一方的に株の取引を停止させるなんてあり得ねえだろう。そんな、手前勝手のおきて破りをするから、信頼が無くなるんだよ。それが、全ての始まりだろう。

中国:そんなこと、あんたらに言われる筋合いはないよ。ハブルが弾けたんだから。こうでもしなきゃ、暴落を止められなかったんだよっ。

G19:どんなに姑息な手段を使ったって、今の中国の経済状況では、下落は止まらないよ。国営企業を民営化して内需の拡大を図るなど、抜本的な構造改革をしなければ、日本のように長期低迷の時代に入り込むだけだぜ。

中国:それが出来れば苦労はないよ。腐敗の撲滅運動など、中国は中国の実情に合った改革を進めるだけだ。

G19:腐敗撲滅なんてかっこつけてるが、権力闘争の一環だろう。経済成長も7%を維持していると言うが、実態は5%程度じゃないの。中には、マイナスだと主張する経済学者もいるぜ。

中国:そんなことは、こっちの知ったこっちゃないよ。とにかく、「新常態」では7%維持が至上命題だから、これは、必ず達成するし、達成できる数字だ。

G19:へえー、本当かね?

G20の共同声明から本音のトークを想像すると、こんなところか?

いずれにせよ、G20で世界が認識したことは、

■中国が発表する各種経済統計は信頼性が低く、経済の実態は、政府が発表するよりもかなり悪い可能性がある。

■中国の経済・金融政策は場当たり的で一貫性がなく、その効果は余り期待できない。

国営企業の民営化は、共産党政権の権力基盤そのものを崩壊させるおそれがあるため、痛みを伴う構造改革は出来ないし、やる意思もない。したがって、さらなる経済減速は避けられない。

と言うことであろう。これ以上巻き込まれないために世界がとりうる手段は、世界経済から中国を出来るだけ切り離すこと。

すなわち、これからは、静かに、ゆっくりと中国から資本や生産拠点の引き上げが世界的規模で始まるのだ。それに乗り遅れた国は、中国と一蓮托生の運命を辿ることになる。

2015年9月3日が、習政権の、いや、中国共産党政権の「絶頂」であったと言われる日が来るのだろうか?

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