臨死体験とは

「暗いトンネルのようなところを抜けてお花畑のある天国のような場所に立っていた」とか、「自分が身体の外におり、身体を自分の外から見ていた」など、いわゆる「臨死体験」と呼ばれているこの現象は、体外離脱とは重なる部分があります。

また、この臨死体験によって「その後の人生観が根本的に変わった」とか「死後の世界を信じるようなった」など、経験者にとっては、非常に大きな人生のターニングポイントにもなるようです。

臨死体験とは、死に瀕した人が意識を回復したときに語る不思議な体験のことで、この体験の解釈については、昔から大雑把に分けて二つの説があります。

臨死体験は『死の間際に見た脳の幻覚である』という「脳内現象説」
死に瀕して何の情報も無くなった脳が「今、死にそうになっているけれども、死とはいったいなんだろう」と必死で「快」を感じるホルモンを分泌させながら、手持ちの記憶を検索し、それを元に、懸命に思考している状態の途中で幸運にも目が覚めたという説、あるいは、血流中の二酸化炭素の度合が過剰に高まることが原因で起こる、幻覚症状であるとの研究もあります。

臨死体験は、あの世の証明であるとする「死後の世界実在説」
多くの臨死体験者が、奇妙な音を聴く、表現のしようがない安らぎと無痛感、体外離脱体験、暗いトンネルを通って行く感じ、天に上っていく感じ、死んでいる親や親類に出会う、神のような存在との遭遇、生涯の回想、肉体への回帰といった共通の体験をしていることから、たとえ、脳が見せている幻影だとしても、実際の感覚がそうなるのなら、それこそが真実だとの説もあります。

終活の必要性