民主党は即刻解党して出直せ!!

「何をバカなことをやってんだ!!」安保法案に対する民主党の対応ぶりを見ていると、あきれ果てて言葉もない。

「金を出さない者が口を出すなと」と良く言われるが「対案すら出せない党が、偉そうなことを言って反対するな!!」と言いたい。

安全保障に関して党内の意見すらまとめきれず、与党案に対抗しうる対案を作れないまま与党との論戦に臨んだところで、質問は場当たり的になり、重箱の隅の隅をつつくような本質を外れた議論が展開され、結局は、揚げ足取りに終わってしまうだけなのだ。

衆参あわせて200時間もの審議が行われたが、案の定、禅問答のような議論が展開され、議論は平行線をたどって収れんせず、同じような質問が何度も繰り返されるだけとなった。

問題の本質は、中国や北朝鮮の軍事的脅威から日本をいかに守るか、また、ISなどによるテロの脅威から、いかにして邦人の安全を確保するかである。

そのために、米国、豪州、東南アジア諸国、インドといった国々とどう協力し合って行くべきか、それを可能にするため、どう法整備をすればよいのかを議論しなければならないにも関わらず、枝葉末節の議論ばかり展開される結果となった。

これでは、国民が理解できないのは当然のことであり、その責任の大半は、対案を持つことなく延々と愚問を繰り返した野党、とりわけ民主党にある。

辺野古原発尖閣といった国を揺るがす大問題は、民主党政権の無策が引き起こしたことを、もう忘れてしまったのであろうか。スーパー堤防を予算の無駄と断罪して停止させ、その結果、首都水没の危機を招いたのは誰か?

そんなものは関係ねえーやとばかりに、憲法違反を声高に叫び、法案の絶対阻止を叫んで、実力で特別委員会の開催を阻止し、不信任動議を連発して採決を妨害する。

これは、少数野党の対抗手段としては、ある程度やむを得ない面はあるが、今回の民主党のやり方は度が過ぎている。自分の無能力さを隠すためのパフォーマンスに過ぎない。

与党単独で採決を強行するのであればまだしも、野党3党が法案賛成に回った中で、このように過剰な行動をとるのは、多数決を原則とする民主主義の否定に他ならない。

どうやら、国会外で繰り広げられている反対運動の手前、激しく抵抗しないと示しがつかないから、と言うのが本音のようだが、どんなに多くても3万人、地方公聴会が行われた9月16日でも、集まったのは、せいぜい数千人程度だろう。

「戦争法案反対」「9条を守れ」「憲法を守れ」と叫んで参加している人達の内、どれほどの人が、この安保法案の趣旨を理解しているのだろうか?

60年の反安保(=反米運動)や70年の反安保(=共産革命運動)ですら、デモに参加した大学生の多くは、日米安全保障条約の内容を良く理解しないまま、周りの雰囲気に飲み込まれて参加しているのだ。

日本が今日まで、軽武装にもかかわらず平和を謳歌し、尖閣を守れているのは、9条のおかげではなく、日米安全保障条約のおかげであることは、だれしも認めるところであろう。

今回の安保法案反対運動は、過去の反安保闘争とは比較にならないほど小規模なものにも関わらず、これに大きく影響され、しかも、1億国民の総意と称して反対するのは、どうみても、かって、政権を担当した公党のやるべきことではないだろう。

ポピュリズムもここに極まれりだ。本当に、こんな姑息な手段で支持率が上がると思っているのだろうか。その神経が疑われる。

しかも、17日には、雨にもかかわらず、小規模ながら、法案に賛成する女性達の街頭演説が新宿で行われているように、9月3日の中国の軍事パレード以降、法案に対する理解は静かに、しかも、確実に広がっているのだ。

まず、党内で国の安全保障に対する考えを統一し、与党に対抗しうる対案を出せるだけの実力を身に付けること、それが出来ないのであれば、一旦解党し、旧社会党系の左派を排除した新リベラルの政党を作ることだ。

そうしなければ、いつまでたっても抵抗野党のレッテルを張られてじり貧となり、政権奪還はおろか野党再編などは夢のまた夢であろう。