会社を見切るタイミング

古くは三洋、最近では東芝、シヤープ、そして、三菱自動車と、相次ぐ経営不振や不正行為で、経営危機に陥り身売りや大規模なリストラが行われるなど、かっては、ピカピカの一流企業が見る影もなく落ちぶれて行く様をこうも見せつけられると、大企業に就職したからと言って、これで安心という時代ではなくなったことを痛切に感じます。

そのためか、新入社員の退職率が年々高くなっているそうです。希望に燃えて入社したものの、実態はブラック企業で、入社前に聞いた話とは全く違っていたとか、入社して会社の実態が分かり始めると、将来性が全くないことに気が付き、早めに逃げたしたということでしょう。

入社して早めに見切りをつけて転職した方が良いと判断するタイミングは、常識的なビジネススキルすらない人間が上司になり、その状況が数年続くとわかった時点だそうです。

以前であれば、大抵の会社は終身雇用制で、定年まで無事勤めあげれば、なんとか老後を暮らせるだけの年金をもらたため、就職先を選ぶ際は、どこの業界、どこの会社を選ぶかが大切でしたが、その会社の経営体質が古く、経営陣が無能であれば、どんな大企業でも将来はないからです。

そんな会社は、中間管理職の上司も、たいしたビジネススキルは持っておらず、学閥やゴマすりで管理職にならせてもらった人が多いからです。

そんな上司がいる会社に入ったところで、なにか問題が発生した時に、「新入社員だから我慢しろ」「私に言われても困るよ」と責任逃れをされるだけで、何ら解説策を示してくれませんから、何年勤めても、社会人として必要な知識、経験、スキルが身に付くことはありません。

ですから、社会人としての実力を身に付けられるこの大切な期間を、全く無駄に過ごしてしまうことになるのです。これでは、30歳を超えたら転職できる選択肢は極めて限られてきます。

自分の市場価値を高めるためには、どこに行っても通用するビジネススキルを早期に身につける必要があるのです。