相手にしてもらえない金正恩

「核による先制攻撃を行う!!」、「総力戦だ!!」、「核実験と弾道ミサイルの発射準備を命じた!!」など、威嚇を繰り返し、賢明にアピールしているが、実際の行動は、サイバー攻撃や中距離ミサイルを数発発射する程度のショボイものばかりだ。

そのためか、韓国を除く周辺国の反応は、殆ど無視に近いものだ。米国はトランプ旋風でそれどころではなく、「若い男」と言われる始末。これは、「小僧」と軽蔑されているようなものだ。
日本は日本で、夏の参議院選対策で頭がいっぱいで、もっぱら、保育園問題に関心が集中している。

中国も、経済減速対策で手いっぱい、こんなバカほっとけと言わんばかりの対応だ。

EUは、難民とシリア問題で、極東の問題などには無関心。唯一、まともに相手をしてくれているのは、隣国の韓国だけというていらくだ。

しょせん、子犬が安全な檻の中に入って、いくらワンワン、キャンキャンと吠えても、せいぜい、小便(ミサイル発射)をひっかける程度では、だれも相手にしてくれるはずはない。

もし、本当に相手にしてもらいたいなら、檻から出て、相手の足に噛みつく(米韓両軍に対する武力攻撃)くらいのことをしなければならないのだが、それだけの度胸はないのだろう。もし、そんなことをすれば、自分の命が危ないことを自覚しているからだろう。


檻に入ってさえおれば、何を言っても安全(米韓両軍が先制攻撃することはあり得ない)と踏んでいるから、言いたい放題なのだ。しかも、自国民に向けて。

もし、このまま手をこまねいて直接行動を起こさず、米韓合同演習を無事に終わらせてしまえば、本当の狼少年になってしまい、自らの権威も失墜するのだが、そう簡単に手を出せないというジレンマに陥っているのだ。

結局、核実験とミサイル発射は、国民を一時的に喜ばせることは出来たが、米韓合同演習を中止させることも、妨害することも出来なかったばかりか、口先だけで、手も足も出ないことを立証しただけでなく、経済制裁という高い代償を払っただけという結果に終わりそうだ。

子供の火遊びは高くついたというところか。なんか、金正恩が可哀想になってきた今日、この頃である。

 

あと1ヶ月、金正恩がどう次の手を打ってくるか、お手並み拝見といったところだ。